3.お薦めの野菜

3-1 お薦めの野菜

下表は家庭菜園で育てている主な野菜の輪作年数と連作可否について纏めたもの。
楽して作る野菜は、水やりの頻度、収穫量、農薬の必要性などを評価して選ぶが、この表の野菜約30種類がお薦め。野菜名の背景は例によって科単位で色分けしている。
楽々家庭菜園としては、菜園が家から遠くなると、水やりが大変になるため種蒔きや苗床以外では、水やりが少なくて済む野菜が望ましい。 雨が降らなければ水やりは週一で行うようにしている。
表の下側には順番に各野菜の補足説明を記載。


各野菜の補足説明

● トマトは水やりしない方が甘いトマトになるので、重宝だ。しかも、さし芽で増やすことができるので、苗から育てたトマトからさし芽を作って育てることにより更に多くの収穫を手に入れることができる。

●  同じナス科のピーマン。収穫できる期間が長く、5本も育てていれば有り余るほど出来るし、10月末まで収穫が続くのには恐れ入りましたといった感じ。

● ナスも同様にうまく育つと、これも食べきれないほどの収穫となる。

●  ジャガイモも育てるのは楽だが、あまり多く作ると食べきれなくて、保存中に芽が出てきて困ることもあるため最近は種イモ1kgしか作らないことにしている。
以上、ナス科の野菜はちゃんと育つと食べきれないほどの収穫とな る。

●  意外と面倒な野菜はキュウリ。キュウリはウドンコ病対策として毎週農薬を散布することが必要と昔、プロからご指導を受けた。これが現実には意外と難しい。しかも水やりは頻繁に行う必要があるし、マルチをして株元が乾かないようにするなど他の野菜に比べて世話が大変といえる。
本当は育てるのを止めたいところであるが、家庭菜園で採れたキュウリはスーパーのキュウリよりも格段においしいことから育てざるをえない。これは楽々家庭菜園推奨とは言えない野菜といえる。

●  夏は何といってもモロヘイヤとゴーヤ。
モロヘイヤなどは食べきれないぐらい夏の菜っ葉類として食卓を飾る。ゴーヤも同様で、色々なレシピを楽しんでいる。

●  ソラマメ、スナップエンドウ、落花生のマメ科三羽烏は、代表的な水やり不要の野菜。これは優等生といえる。買うと価格が高いが、家庭菜園では潤沢に収穫できる。マメは大好物なので出来るだけ多く育てたいと思っている。

●  茎ブロッコリー。スティックセニョールの名前で有名だが通常のブロッコリーよりこちらの方がグリーンアスパラに似た味で好み。これも次から次へと茎が伸びてくるので長い間、食卓を飾っている。ただ、春植えの場合は成長が早いため、多くの茎が伸びる前に収穫が終わってしまうこともあり、効率がよくないとも言える。

●  三陸ツボミナ、ワサビナなどは水やりも必要ないし、寒さにも強く、 どんどん成長して冬から春先まで万遍なく菜っ葉類として食卓を飾る。
これも優等生といえる。 ワサビ菜は1年中育てることができると云われているが、 春に育てるのは害虫対策が必要となる。基本的にアブラナ科の菜っ葉ものを春から夏にかけて育てるのは楽々家庭菜園としてはお薦めできない。

●  ルッコラは、アブラナ科の野菜にしてはあまり害虫にやられない。成長も早いので少しづつ作り、若葉のうちに収穫してサラダに使うのがお薦め。

●  ミズナは他のアブラナ科野菜と異なり、株が勝手にどんどん増えていくので重宝だ。
これも若葉のうちに収穫してサラダに使うのがお薦め。但し、害虫の捕殺は必須なので手間がいる。

●  ダイコンは害虫の捕殺が必要だが、それ以外は管理が楽。

●  サニーレタス・サラダ菜は害虫がつかないので、苗さえしっかり育てられればあとは楽。
サラダに使うのがお薦め。 特に春から夏にかけては、この野菜と紫タマネギ、ルッコラ、ペパーミントなどを組み合わせたサラダが絶品の味となる。

●  シュンギクは害虫はつかないと思ってきたが、実際はつくらしい。まあ気が付かない程度なので気にしないでいいかも。それにしてもこの野菜は繁殖力が大なので、少しだけ栽培すれば色々と利用できる。うどん、ラーメンなどに入れるのもいいし、また胡麻和えなどにも使えるので重宝にしている。

●  タマネギは苗から育てれば、比較的管理も楽。しかし、わが家庭菜園ではこだわりがあり、毎年種から育てている。家ではタマネギはいくらあってもいいと言われているので大量に作りたいと思っている。しかも連作が効くのは頼もしい野菜といえる。経験的には、通常のタマネギよりも紫タマネギのほうが育ちがよい。

●  葉ネギはタマネギを優先的に作ってきたので、気が向いたときに栽培している。
家での需要は高いので、もう少し多く作ろうかなと思っているところ。白ネギは手間がかかるので作っていない。

●  ホウレンソウ・フダンソウは、意外と管理が楽。苗さえしっかり育てればあとは順調に育つ。フダンソウはレンジで温めてポンズをかけて食べれば意外とおいしいので家でも高評価となっている。

●  シソ、ペパーミント、コリアンダーなどは日陰でも毎年、季節になると勝手に芽を出すので育てる手間が不要。しかもたくさん芽が出てくるので、あまり多く育てないように注意している。シソなどは後片付けに意外と手間がかかる。

●  バジルは仲間内からは雑草みたいなものとの評価がある。実際、種をばらまくだけで芽が出てくる。実に管理が楽な野菜と言える。

●  パセリは苗を数本購入して、これも菜園の片隅で育てているが、多少日当たりが悪くても育つし、またスーパーで買うとかなり高価なので菜園で育てる価値が高い。栄養価も高いのでスープなどに入れて使っている。

●  グリーンアスパラは菜園の片隅で、細々と育っているが、同じところで育ち続けているので、毎年、春先に旬の味を楽しむことができる。

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3-2 無農薬の薦め

食物としての安全性、農薬を使う手間を考えると、出来るだけ無農薬で栽培したいところ。
幸いなことに、楽々家庭菜園でのお薦めの野菜を主体に育てていると、 ここ数年は農薬を殆ど使わずに済んでいる。
何が貢献しているかと言えば、農薬を必要としない野菜作りが殆どであるということに尽きる。例えば、アオムシなどが繁殖する白菜、キャベツ、チンゲン菜などは育てない。

アブラナ科の野菜としては季節の影響もあるが、害虫がつかない三陸ツボミナ、ワサビナ、それに多少のアオムシは捕殺により対処できるミズナ、茎ブロッコリーで事足りる。茎ブロッコリーは虫に食われるのは葉っぱだけなので問題はない。

玉レタスも害虫が多いが、これは同じキク科のサニーレタス、サラダナ、春菊があればそれなりに代替できる。特にサニーレタス、サラダナは害虫が付かないのでサラダの食材として貴重。但し、食べたい食材としての玉レタスは、アブラナ科のキャベツと同様に必要に応じて購入している。

それ以外の野菜は、キュウリ、場合によるトマトを除いてまず農薬は必要としない。
なお、旬の季節は菜園の野菜でしのげるが、そうでない季節でもトマト等の食べたい野菜は生協やスーパーから購入する。

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3-3 お薦めしない野菜

下表は世話をすることを厭わない人は別として、楽々家庭菜園としてはお薦めしない野菜の一覧。 色々作るのに失敗した事例を順番に後述しているので参考にされたい。



各野菜のお薦めしない理由

●  キャベツ、ハクサイはアオムシを捕殺する手間が大変で作るのを止めた。

●  チンゲン菜は好物の担々麺に入れたくて春に作ろうとしたら、虫よけシートを取り付けたにも関わらず隙間から入った虫に食われて全滅。それ以来作るのは止めた。

● エダマメは庭でポット苗を育ててから植え付けようとしたがマメが地上に出てきた瞬間に鳥に食われて全滅。
次は金網で保護して苗を育て畑に移植したけれども、水やりが大変で、しかも豆の出来が悪いので作るのを止めた。

● サトイモは畑を占有する期間が長く、しかも4年の輪作が必要のため狭い菜園には不向きだが、旬の味が楽しめるのでたまには育てたい気がする。今年は作る予定ではなかったが、昨年収穫しそこなったイモの芽が自然に出てきたので、それを育ててみることにした。仲間内のAさんの畑にも親イモが同様の状態であったのでこれも育てている。

● ニンジンは、かなり前に作ったことがあるが、害虫が多かったせいか出来が悪かった。それ以来作っていないがそのうち再開したい。

● オクラは収穫期になると毎日のように少しずつ収穫する必要があり効率が悪い。取り遅れると硬くなって食べられない。

● トウモロコシは家庭菜園を始めたころに作ってみたが、簡単にできたものの収穫量はたいしたことないのに野菜くずが大量となり、後片付けが大変で二度と作るのは止めることにした。
●  ニラは、いつ収穫したらベストか分かりにくく、収穫が遅れると硬くなってしまうなど、管理が難しい。
但し、ナス科野菜等のコンパニオンプランツとして使うには便利かもしれないので菜園の片隅で育てている。今年はナスの隣に少し植えてみた。

●  ニンニクは春になると病気になって枯れてくることが多い。それでも挑戦を続けているが、効率が悪くお薦めはできない。

その他、一覧表には載せていないが、スイカ、カボチャ、サツマイモなど場所を取る野菜は狭い菜園ではお薦めできない。
本人の好みの問題でもあるが、スイカ、カボチャなど甘い野菜はあまり育てたいとも思わない。
お薦めする野菜でもとんでもない目にあった野菜もある。落花生は収穫した時には畑で逆さにして1週間ほど干してから家に持ち帰るとの専門農家によるネット上のアドバイスがあり、その通りにしたらカラスにみんな食べられてしまった。プロの云うことをそのまま鵜呑みにするととんでもないことになるなと思った次第。