4.野菜作りの準備作業(実践編)

4-1 苦土石灰による土壌の酸性度調整

昔から野菜作りはまず土作りからと言われている。
雨の多い我が国の土壌は殆どが酸性で、野菜を育てるのに最適なpHになるように酸性度を調整することが必要。 但し、野菜によって最適なpHは異なるので、野菜を作る前に通常は苦土石灰を施して土壌を改良する。

苦土石灰は肥料としても重要な石灰(カルシウム)と苦土(マグネシウム)を含み、両者をバランスよく施せる。また、空気や水に触れてもすぐ変化せず、ゆっくり溶け出すため、効き目が穏やかで扱いやすい。楽々家庭菜園では酸性土壌の改良には、下図の苦土石灰5kgのみ使用している。



苦土石灰は苗の植え付けまたは種まきの2週間前に施すのを標準としているが、 どの程度散布すればよいかが意外と難しい。ガイドブックなどを調べてみても、きわめてアバウト。pHを調べるのも面倒。 そこで、我が楽々家庭菜園では、下表「苦土石灰散布量の目安一覧」で決め打ちしている。 苦土石灰は一握り50gを前提。


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4-2 堆肥による団粒構造の土作り

よい土とは団粒構造の状態のもので、土の間に隙間が多くあり、そこに水分、肥料、空気等が含まれている。
団粒構造の土にするには、畑をよく耕し、十分な堆肥をすき込むことが重要。毎年、野菜を作る段になったら植え付けまたは種まきの1週間前に堆肥を散布して畑を耕すことにしている。従って、通常は全面散布ということになる。

楽々家庭菜園では、毎回下図の「パワーバイオアルファG菌入り野菜の堆肥」 25lを使う。
堆肥袋には1坪辺り2袋と書いてあるが、都度ベースでは1坪辺り1袋位かなと思っている。堆肥以外の有機物はこれまで殆ど散布していない。


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4-3 簡単な元肥の施肥方法

チッソ、リン酸、カリの三要素を適度に含んだ肥料を施すわけだが、色々な肥料のうち、どれを選ぶかが意外と難しい。草木灰、過リン酸石灰、油粕、化成肥料などが推奨され、使ったこともあるけれど、その後は死蔵してしまうことも多い。

そこで、ある時点から、決め打ちで下図の元肥・追肥ともチッソ・リン酸・カリそれぞれ7%の「配合肥料」 5kg を使うことにした。まあ当たらずとも遠からずといった感じで、たいていの野菜はそれなりに育っている。元肥は堆肥散布と同時でもよいが、往々にして散布したことを忘れてしまうため、植え付け直前に、通常は2握り/㎡、ナスなどの多肥栽培で3握り/㎡により行っている。


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4-4 最低限必要な用具類

家庭菜園にあれば便利な用具類は色々とあるが、ここでは最低限これだけ準備しておけば大抵のことはできる用具として以下を紹介する。
1. クワ: 畑を耕すにはクワが一丁あれば十分ともいえる。但し、頑丈なものでないとすぐダメになってしまう。私は昔、椎間板ヘルニアになったことがあり、スコップを使うと腰を痛めることがありそうな気がして畑では全然使っていない。それでも大抵の野菜はクワ1本で間に合っている。中耕、土寄せ、雑草取りなどにも使える。
2. 移植ゴテ:苗の移植や定植、簡単な土寄せなどに使用する。
3. 木バサミ:菜園に出たときには常時腰のはさみ入れに入れて使っている。
4. 支柱:狭い菜園ではトマト、ピーマン、ナス、スナップエンドウ、キュウリ、ゴーヤなど支柱を使って育てる野菜が多い。
ピーマン、ナスは1.5m長さで十分だが、それ以外の野菜は2.1m以上の長さが必要。
5. ネット:キュウリ、ゴーヤ、スナップエンドウなどはネットを使った方が管理上は楽。
6. その他:軍手・軍足、長靴、噴霧器、ジョウロ、麻ヒモも必要。ポリテープは環境によくないので出来るだけ使わないようにしている。

失敗談として、家庭菜園を始めたころは夏になると草ぼうぼうとなり、カマを購入して草刈りを行ったが、たまたま軍手をしていなかったときに左手にカマが掠っただけで指を切ってしまい、救急病院に駆け込んだ。それ以来カマは使用厳禁で刃物を使うときは軍手を忘れないよう肝に銘じている。
また、菜園の雑草取りは、雑草がまだごく小さいときに中耕(硬くなった土の表面をひっかいて柔らかくする作業のこと)を兼ねて草かきするのが長い目で見ると一番楽であるということを忘れてはいけない。